生田 哲

定価: ¥ 880
販売価格: ¥ 880
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おすすめ度:

発売日: 2005-11
発売元: 講談社
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たまには実家に帰って両親に顔を見せてやろうかと思う。しかし、田舎というのは超退屈なのだ。本の2~3冊は持ってかないと間が持たない。今回の帰省では「「うつ」を克服する最善の方法―抗うつ薬SSRIに頼らず生きる (講談社プラスアルファ新書)」を旅の友とすることにした。
JR上野駅から宇都宮線に乗る。幸い、上野発の列車なので席は座り放題だ。さっそく「「うつ」を克服する最善の方法―抗うつ薬SSRIに頼らず生きる (講談社プラスアルファ新書)」を取り出し、本の中に没入するが、馬鹿な子供が私の周囲で嬌声をあげている。いや、嬌声などという生やさしいものではない。
ここは動物園か?と言いたくなるほどの野放しぶりだ。親が見ていない隙に「「うつ」を克服する最善の方法―抗うつ薬SSRIに頼らず生きる (講談社プラスアルファ新書)」の表紙の角で奴らの眉間を思いっきりヒットしてやった。
医師に読んでもらいたい本
医師の薬に対しあまりにも無知であるという部分や、薬付医療などは、現在の医療の問題点に一石を投じるものであり、プラスに感じられる部分ではあると思う。
私自身、数年にわたる投薬で10キロ以上もの体重増加があり、医師に訴えたものの
「そんな副作用はない」と一蹴された。
しかし、メーカーの医療従事者向けの説明書を見ると、確かに体重増加の副作用があると書かれていた。
ほとんどの医師は副作用に関しては無知であり、知ろうともしていない。
過去の臨床に関して、自分なりに分析などを行っていない医師も多いと思われる。
医師だって、科学者の一人であると思うのだが。
著者は医師ではないため、内容に根拠があるのかその辺りが微妙である。
それに、サプリメントと水泳などの有酸素運動で自分は回復したと書かれているが、彼は診断を受けていない上、本当にうつになったとしたら、
水泳などの運動をすることも容易ではないと思う。
彼の場合はうつになったのではなく、軽い一時的なうつ症状であったのではないかと思う。
だから、それで回復できたのではないかと。
健康法は、うつなどの精神疾病から回復した方や、ほぼ回復した方が、
再発防止のために実施するのは良いと思う。
危険なクスリもある?薬害
C型肝炎で繰り返された薬害事件から、多国籍企業化した製薬会社の影の部分が露呈した。米国だけでなく日本でも全く同じである。著書のなかでのSSRIによる危険信号である「躁とうつの混合状態」は、自殺した知人の最後の状況と似通っている。知人は10年間もパキシルを飲み、医師と薬を信じて治療に専念し、回復することなく、最後は躁鬱病との診断のあと自殺した。この本は私の長年の疑問に答えてくれた数少ない本である。脳にはたらくSSRIの仕組みが分かりやすく図示してあり、クスリの依存性の仕組みが理解できた。依存性と離脱症状は対にあり、クスリの半減期と離脱症状の軽重は相関関係にあるのはその通りと思う。クスリは「命を救うという生命倫理」を欠いたら、まさに害であり毒でもあり、そして人を殺すこともあるということを、本を読んで今更に重く受け止めた。
もっと勉強してから、本を書いてください。
私は10年前にうつ病にかかり、入院(2回)及び定期的な通院をして治療していますが、未だ
に治りきらずに苦労しています。
私の経験では、抗うつ薬は、効き方に大きな個人差が有りますし、必ず副作用が現われま
す。副作用の現われ方は、患者によって大きく異なります。入院していた時に飲んだ、ある抗
うつ薬は、飲むと背中をたわしか軽石でガリガリと擦られているようなひどい傷みを感じ、う
つが軽くなるどころか、医者が諦めてくれるまでの3日間、ベッドの上でもだえ苦しんでいまし
た。そんな薬でも別の患者さんには、うまくマッチする事も有るのです。
この本に書いてある、脳の異常な興奮状態などの副作用、薬を減量する時に強い離脱作用が
有るのは、SSRIだけでは有りません。むしろ私にとっては、昔からある三環系抗うつ薬の方
が、SSRIよりも副作用が強く出ます。現実に私は、Aという三環系抗うつ薬を服用中に、この薬
のために会社で異常に興奮して、会議の席上で大喧嘩をした事があります。後で考えると何故
喧嘩をしたかも分からない様な理由で。
この本の著者のような方も、私と同じようにうつと戦っている方も、病院の医師もその辺を
バランス良く理解していただきたいと思います。一方からだけ、妙なフィルターを通して見る
のでは、真実はわかりません。日本では、認知療法を初めとした、カウンセリング的な本は一
般向けに多く出版されていますが、薬物治療の本は、一般の人が読むようなものは少なく、内
容も偏っています。著者は、このような分野に切り込んだ事については評価しますが、内容が
余りにもお粗末です。SSRIの悪い部分だけを誰かの受け売りで書いていないで、よく現実を調
査し、勉強し直してから、もう一度本を書いてください。
